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マイケル・ジャクソンとB’z

category : メールマガジン2009 2009.10.1 

台風シーズンがやってきてます。

偏西風や高気圧と影響で8月終わりから10月にかけて日本列島にやってくる台風は、直撃すると大きな爪あとを残します。ちょうど現在も、台風「18号」が、北上してます。

台風を「1号」「2号」と番号で呼ぶのは便宜的なもので、台風の名前のつけ方についてちょっと調べました。

台風の名前というと「ジェーン」や「キャサリン」等、英語の女性名による台風の名前を戦後使用されていました。
当時、独自に台風情報を監視することができなかった日本は、情報をアメリカ軍の気象部に頼っていて、そこで付けられていた女性名を便宜的に流用してたとのことです。
”台風のアメリカ名”は国際的に認められ、標準的な共通名称として気象庁が船舶向けに発信する情報などに1999年まで使われていました。

しかし、国内では1952年まで使用し、翌年からは現在と同じ番号制度が採用されました。
その後は基本的に番号を使用し、大きな被害を出した台風には「伊勢湾台風」「室戸台風」のように、地名にちなんだ命名がされるようになりました。

1997年「アジア名」も登場。
世界気象機関(WMO)の「台風委員会」で、毎年甚大な被害を受けるアジア各国の防災意識を高めるなどの目的で、アジアになじみあるものにするよう香港が提案したことで、「台風委員会」に加盟する北大西洋沿岸の14カ国(日本、アメリカなどを含む)で、動植物や自然現象に関係する名前を使用する「アジア名」が採択され、2000年から正式に使用が開始されています。
用意された140個の名前を順番に使用する形式で、気象庁によると台風は年間平均26~7個発生することから、約5年で一巡し、また一番目に戻るとのこと。

アジア名は、天や嵐の神をイメージする「ロンワン(龍の王、中国)」や「イーウィニャ(嵐の神、ミクロネシア)」等、各国の台風に関するイメージなども見て取ることができるようです。
また、台風が小さく、影響も少ないものであるようという願いも込められて、宝石や花、鳥など、優しく小さなものを指すような名前も多いようです。

日本からの「アジア名」は、台風の影響を一番受ける船舶の運航に大きな役割を果たしている星座の名前や、各国での発音のしやすさを考慮して具体的な名前は次の10個です。

テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コップ、コンパス、トカゲ、ワシ

でも、気象庁がアジア名を使用するのは主として船舶への通知など国際的な通知のみで国内で使用するのは
番号制度による情報をメインに使用しているようです。
台風の被害が少なくすむよう祈ります。

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今年6月「King of Pop」と称されたマイケル・ジャクソンさんが亡くなられました。
享年50才。死因は薬物の過剰投与による他殺とも囁かれていますが、そのあまりにも急で、若すぎる死を惜しむ声は今も絶えません。
マイケルさんは、幼くしてショービジネス界に飛び込み、ソウルを基本とした音楽でスターダムにのし上がりますが、音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズと出会ってからは、ソウルにR&B、ポップ、ロックなどを絶妙な具合で織り交ぜた音楽を次々と発表し、皆を熱狂させていきます。

マイケルさんの魅力は、その音楽性もさることながら、パワフルかつスピーディーなダンスパフォーマンスにもありました。前を向きながら後ろに進む「ムーンウォーク」や、体を45°傾ける「ゼロ・グラヴィティ」などは、今みても十分に面白く、退屈しません。

そして、この音楽とダンスを融合させた集大成が、大ヒットしたミュージックビデオの数々で、「Thriller」では特殊メイク、「Black or White」では瞬時に顔が変わるモーフィング、といった映像技術を取り入れ、ミュージックビデオに革命をもたらすことになりました。

また、マイケルさんの歌・ダンスといったものは、昔から数々のパロディの材料にされています。
皆さんは「Beat It」に対して「Eat It」(食え)、「BAD」に対して「FAT」(肥満)という、食べることを題材にしたパロディ曲があったのを憶えておられるでしょうか?

当時このミュージックビデオを見てゲラゲラ笑い転げた記憶があります。
作ったのはアル・ヤンコビックというコメディアンですが、当のマイケルさんからも気に入られ、ビデオでも共演していました。

マイケルさんは細身で手足も長かったため、踊っている様が絵になるのですが、一説には180cm、54kg~57kgとも言われている体形を維持するため、極端な少食でも知られていました。
心配した母親や友人が、無理に食事を取らせていたとも言われています。

朝食・・・オレンジ1個、オートミール1/2杯、ぶどう5粒
昼食・・・鶏のスープ1杯、果物サラダ1皿、ビスケット4枚
夕飯・・・バターを塗ったローストポテト1個、キャベツ煮1皿、リンゴ1個、アーモンド数粒

これは、マイケルさんのある1日の献立メニューですが、バランスを気にしたストイックな食事をしていたことがうかがい知れます。また、マクロビオティックの実践者としても知られ、オーガニック食材であることなど、食材の品質にはこだわっていたようです。

去年NHKスペシャルで「メガヒットの秘密 ~20年目のB’z~」が放送され、B’zの素顔が覗ける貴重なドキュメントということで結構話題になりました。
B’zはギターの松本孝弘さんとボーカルの稲葉浩志さんが2人で組んでいる大人気の音楽ユニットですが、番組中ではボーカルの稲葉さんの体調管理にも触れていました。

ツアー中は胃腸を冷やさないよう夏場でも冷たいものは飲まず、体を温める鍋類を食べ、のどは乾燥させないよう、控え室でもクーラーをつけず、ドアの隙間から冷気が入ってこないように目張りする、という徹底ぶりに驚かされました。

2人のストイックな自己管理は、皆を喜ばせようとするサービス精神からでたものですが、私達も見習いたいものですね。

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