お米からのたんぱく質摂取を上手に利用する
皆様は万博へ行かれましたか?
小生は二回行きましたがどちらも雨でした。傘でパーソナルスペースが確保されてたので案外ストレスは感じませんでした。
ビュッフェで世界の料理を楽しめ、タイ米もおいしかったです。
さて、お米の話ですが今年、毎日のようにお米の価格や供給量のことがニュースで取り上げられるようになりました。
皆さんお米の流通についてかなり詳しくなったのではないでしょうか?
ところで、カルローズなど海外産のお米は食べられたでしょうか。
味はおいしいですが、安さにつられ主食を海外に頼ると政治的なカードにされ食の安心を大きく損なうことにつながると思われますので、あくまで国産を増やす方向で推し進めてほしいと思っています。
個人的な選択が国の方向性までも左右してしまうかもしれないのは、今後も意識した選択を心がけたいところです。
さて、そんなお米ですが、実はお米はたんぱく質摂取源になっているというお話です。
私たちの体は毎日エネルギーを消費しています。
消費エネルギーには生命維持に必要な基礎代謝量、運動や日常生活で消費する身体活動量、食事をして代謝することで起こる食事誘発性熱産生があります。基礎代謝量は消費エネルギー量の約6割を占めているので、基礎代謝量が多ければ消費エネルギーも大きくなります。基礎代謝量は筋肉量に比例します。筋肉量が多ければ、エネルギー消費は増えることになります。
筋肉をつくるたんぱく質は、肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれますが、お米にもたんぱく質が含まれ、白米100gに含まれるたんぱく質は6.1g、つまり6.1%です。
一見少ないようですが、ごはん2合(※)から摂取できるたんぱく質はナント17.5gとなります。
鮭1切れのたんぱく質は18.0gなので、その量は意外に多いことがわかりますね。
ダイエットのために、ご飯を減らしても過剰となった脂肪を減らすことはできませんし、何よりたんぱく質不足になることがわかります。
たんぱく質の点数(アミノ酸スコア)で考えると、肉や魚、卵が100点に対し、お米のたんぱく質は65点です。
アミノ酸スコアは、食べ物に含まれる「タンパク質」の量と「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかを数字で表した指標となるものです。
お米はリジンが少ないので点数が下がってます。
しかし、お米のたんぱく質は大豆製品と組み合わせて食べることで100点に変えることができます。
みそ汁や納豆など、大豆製品を組み合わせて食べることは、お米のたんぱく質を効率よく摂取する献立として理想的なのです。
さらに、これから迎える食糧問題においても、日本人のたんぱく質摂取の手段としてお米が担う役割はますます大きくなるのかもしれませんね。
参考HP:農林水産省・お米と健康食生活
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_majime/content/health.html
(※)ごはん2合は、お茶碗4~5杯分です。1日3食では標準量として算出しました。