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桃の節句の定番料理

category : メールマガジン2022 2022.3.31 

3月になったと耳にすると春のイメージが浮かびますが肌寒い日々が続いています。
まだまだ、防寒対策が必要なようです。
皆様、体調にはくれぐれもお気を付けください。

3月の行事と言えば先週に終わってしまいましたが「ひな祭り」を連想される方が多いのではないでしょうか?
ひな祭りの日は給食で菱餅の形をしたゼリーが出てきたのでクラスが賑やかになったのが懐かしいです。
(地域によっては、ひなあられやケーキが出てくる所があるそうです。)
今回はひな祭りに食べられる定番の食べ物ついて少し調べてみました。

・ちらし寿司
調べる前は単純に見た目が華やかなのでお祝いの席の定番料理になったと思っていたのですがそれだけではないようです。
具材に意味があって、エビは長寿を、レンコンは見通しが利くように、豆はマメに働いて仕事が上手くいきますようにという願いが込められていると言われています。
お正月に食べるお節料理を思い出しますね。
また、「寿司」と言う漢字には「寿を司る」という意味があり、お祭り事の際にはよく振る舞われてきました。

・ハマグリのお吸い物
平安時代に貴族の間で「貝合わせ」と呼ばれる貝殻を使った遊びが流行しました。
ハマグリなどの二枚貝は1度2枚に外すと対の貝殻にはピッタリ合うが、別の貝殻とでは合わせられない事からトランプの神経衰弱のように対となる貝殻を探し当てる遊びです。
前述の特徴より、ハマグリは夫婦円満の象徴とされ、「相性の良い結婚相手と結ばれて仲睦まじく過ごせるように」という願いが込められていると言われています。
また、ひな祭りの起源である「雛流し(厄災を人形に移して川や海に流す風習)」が水に関係があるため、海の幸を供えた説もあるみたいです。

・菱餅
普段はあまり見かけませんが、お店で並べられているのを見るとひな祭りを彷彿とさせるのではないでしょうか?
菱餅の菱形は心臓や心を表せているとされています。
色にも意味合いがあり、それぞれ赤色は「魔除け」、緑色は「厄除け」、白色は「子孫繁栄と長寿」の意味があります。
江戸時代では白色と緑色の2色だけだったようですが、明治時代に赤色も加わって現在の3色になったようです。
中には菜の花を表す黄色を加えて、4色にしているものもあります。
時代とともにカラフルになっていますね。

・甘酒
元は桃の節句に「桃花酒」という桃の花をお酒に浮かべたものを縁起物として愛飲されていました。
(桃の花を漬けたお酒という説もあります。)
桃は邪気を払うと考えられていた他に「百歳(ももとせ)」まで生きると言う長寿の意味が込められています。
その後、江戸時代に白酒が好まれるようになり、ひな祭りで白酒が飲まれる習慣が定着しましたが、
現在では法律上、子どもはお酒が飲めません。
そのため、子どもでも飲める甘酒が飲まれるようになりました。

・ひなあられ
今では様々な味があり、カラフルな色合いですが「赤色、白色、緑色、黄色」の四季を表す4色で構成されていて「子どもが一年中健康でありますように」という意味が込められています。
ひなあられの由来は色んな説がありましたが、「貴族の娘さん達がひな人形を持って、野山や海へ出かけて春の景色を見せてあげるという風習があり、その際に持ち運びがしやすい食料としてあられを持って行った説」、「菱餅を砕いて作った説」が強いそうです。
桜餅のように関西と関東で形状に差があり、関西は名前の通り「あられ」なのですが、関東では砂糖をまぶしたポン菓子のようです。

他にも色々な由来のある食べ物がありましたが、ひな祭りの定番の食べ物の由来についてご紹介しました。
昔からのお祭りで用意される食べ物には色々な由来があったりして面白いですね。
今年のひな祭りはもう終わってしまいましたが、来年のひな祭りに古くから伝わる行事の食べ物を味わってみてはいかがでしょうか。

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