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食品のサブスクリプションで重要なこと

category : メールマガジン2019 2019.6.30 

コンテンツが膨大にある音楽や映像作品、家具や車、ブランドバッグ、高級時計に代表される高額な耐久消費財を端緒にサービスが始まったサブスクリプション。今では対象商品が増えており、食品では毎日1杯ラーメンを食べられるサービスや、コーヒーの飲み放題サービスがあるようです。
そんなサブスクリプションですが、これまでの定額制サービスと何が違うのか不思議に思い調べてみました。
まず、辞書的な意味としては下記のようです。

Subscription https://eow.alc.co.jp/search?q=subscription
〔新聞や雑誌などの〕購読予約(金)
〔ソフトウェアやサービスなどの〕定額制
〔予約制演奏会などの〕回数[会員]券購入

従来の頒布会や定期購入と辞書的な意味では差がないようです。
次に、近頃注目を集めている理由について調べてみました。その中で浮かび上がってきた理由の一つが、キュレーションつまり専門家もしくはシステムによるオススメ機能ではないかと思います。
例えばairCloset(https://www.air-closet.com/)では、スタイリストがコーディネートした服をレンタルできるサービスです。種類や組み合わせが非常に多いものの中から、自分だけのために選んでくれるという点が消費者に受けているようです。
そういった観点から、食品のサブスクリプションに求められることを考えてみました。
要素としてはたくさんありますが、条件を3つ挙げます。
・種類が多いもの
・価格が比較的高価なもの
・内容量に対し1回の消費量が少ないもの

次に対象となりそうな食品も考えてみました。
・焼酎、ワイン、日本酒、ウイスキーなどの酒類
・コーヒー、お茶、紅茶、フレーバードティなどの飲料
・醤油、味噌、みりん、チーズなどの発酵食品
・果物や菓子類の嗜好品
・カレー、インスタントラーメンなど種類が多く好みの分かれる食品

サブスクリプションでは契約の継続が最も重要な課題になっています。つまり、消費者へ常に新しい発見、価格以上の価値を提供し続ける必要があるということです。そのため、映像配信サービスのAmazon Prime、Hulu、Netflixなどではオリジナル番組の作成に力を入れています。映像のようなデジタルデータと違い、食品は製造量に上限がありますのでサービスごとのオリジナリティを出しやすいでしょう。
ブームという側面があり様々なサブスクリプションが乱立する状況になってきました。その中で生き残るには、いかに新しい発見を継続して提供できるか、が鍵になるのではないでしょうか。

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