乳酸菌

category : メールマガジン2017 2017.8.31 

涼しげな風鈴の音が聞こえる季節となりました。
昔に比べると、風鈴の音色を聞く機会が減っているので、たまに聞くと涼しげであり、少し懐かしいような、ほっとするような気分になります。
また、この時期は食中毒菌も増殖しやすい季節ですので、食中毒にはくれぐれもお気を付けください。

ところで、菌と言いますと悪いイメージがありますが、腸内細菌を整えてくれるような良い菌もいることを皆さんもご存じかとおもいます。
例えば、乳酸菌やビフィズス菌などです。

腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌がおり、善玉菌を増やすことが良いとされています。
善玉菌の一つである、乳酸菌には「免疫力を高める」、「感染予防」、「アレルギー抑制」等、種類により様々な効果があるようです。

これまで乳酸菌と言えば、乳酸菌飲料やヨーグルト、キムチ等に含まれていると言うイメージでした。
しかし、最近ではチョコレート、タブレット、ココア、キャンディ、スープ、味噌汁等今までにはなかった食品にも配合されており意外な物で乳酸菌が摂取出来るようになってきました。

それらの中に「生きて腸まで届く乳酸菌」という文言を見ることも多いかと思います。
何となく生きて腸まで届く方が良いだろうと思い、選んで購入している方も多いのではないでしょうか?
では、生きて腸に届かなければ乳酸菌を摂取する意味がないのか?という疑問が浮上しますよね。
そんなことはないようで、生きて腸に届かない乳酸菌もちゃんと人間にとって良い効果があるようです。

まず、「生きて腸まで届く乳酸菌=生菌」についてですが、
こちらは、プロバイオティクスと呼ばれ生きて腸まで届くことによって、善玉菌と同様に悪玉菌を抑制し腸内細菌のバランスを改善、健康維持に有益な働きをもたらしてくれる微生物のことを指します。
と言いましても、常在菌の様に腸内に定住し増殖することは難しく、長時間腸内にとどまることは出来ません。
腸内に入ってから便として排出されるまでの短時間だけ、サポートし悪玉菌を抑制してくれるようです。
乳酸菌の他には、チーズ、ぬか漬け、キムチ、味噌、酢、酒、醤油等にも含まれています。

次に「加熱殺菌済み乳酸菌もしくは腸に届くまでに死んでしまう乳酸菌=死菌」、
こちらは、プレバイオティクスと呼ばれ、死んでいるので自ら働く事は出来ないのですが、善玉菌の餌になったり、菌の死骸が悪玉菌が好む有害物質などを吸着し、便として体外へ排出してくれたり、善玉菌を増やすと言うような効果のある食品成分を指します。
バナナ、蜂蜜、干し柿、きなこ、ゴボウ、大豆、タマネギ、ニンニク等、オリゴ糖や食物繊維の一部が入っている食品に含まれています。

言葉だけで判断すると、死菌は効果がないような印象を受けますが、死菌にも生菌に勝るとも劣らぬ働きがあるようです。
つまり、前述したとおりそれぞれ腸内での役割が異なっているだけで両方とも効果があるようです。

ちなみに、シンバイオティクスと言う言葉も存在しており、
こちらはプロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取することを指しています。
同時に摂取することで「菌をとり、かつ増やす」という相乗効果が期待出来るようです。

今話題の「シールド乳酸菌」のようにインフルエンザ等の感染予防や免疫力に特化した乳酸菌(死菌)も出てきています。それらの効果と今までの課題であった加熱・酸耐性を兼ね備えている等の理由から、店頭で急激に目にするようになっているようです。
今後も加工食品への応用のしやすさ、健康効果等の分野での、差別化がますます必要になりそうですね。

健康にとって運動や食事バランスも大切ですが、乳酸菌などの微生物等も
上手く利用することで、更に快適な夏をお過ごしいただけるのではないでしょうか。

参考資料
体が元気になる乳酸菌の摂り方 阿久澤良造 成美堂出版
http://www.morinagamilk.co.jp/sozai/shield/ 森永乳業(株)HP

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