スマート家電からAI家電へ
2025年の大阪・関西万博もいよいよカウントダウンに入りました。
この万博では、「未来社会のショーケース」として、経済の発展と社会課題の解決を両立する未来の都市の在り方を描く展示が予定されています。
具体的には、Society 5.0というコンセプトに基づき、サイバーフィールド(デジタル技術)とフィジカルフィールド(物理的な世界)が連携・融合した2035年の都市の姿が見えるでしょう。
そして、私たちが携わる「食関連を主に」その時はどうなっているかを自由奔放に想像してみました。
まず、現在のスマート家電を上げてみました。
・調理では、オートクッカーやヘルシオホットクック等の炊飯器型自動調理機
・外出中にロボット掃除機で掃除又は部屋の様子を確認
・外出先からエアコンの運転をオンにする
・風呂の浴槽と脱衣場のエアコンをスマホでコントロールする
・スマートリモコンで照明をコントロールする
・スマホアプリで冷蔵庫の食材を管理し、レシピ検索をする
・スマホやタブレットで洗濯の終了を通知してもらう等
あげればもう少しあると思いますが、上記の中では、私は2つを利用しています。
皆様はいくつ活用していますか?
さて、AI家電で外食産業はどう変化するでしょうか
厨房内の業務の効率化と自動化調理
①お客様よりデジタルオーダーが次々入ってくる→厨房内の作業状況をリアルタイムで分析し、最適な調理順序を自動で提案。
②AI調理器具(又は調理ロボット)は、食材を自動的に認識し、最適な調理方法を選択して調理する。
③AI技術により品質が一貫して保たれた料理ができあがり、配膳ロボットによりお客様へ。
④AI調理器具は、機器の状態を常に監視し、故障の予兆を早期に探知することができ、メンテナンスを行い、販売ロスを最小限に抑えることができる。
次に家庭ではどう変わるでしょうか。
①スマート冷蔵庫を中心に食材を管理し、賞味期限を教えてくれる。
②食材に応じて、AIがレシピを提案し、AI調理機が調理方法や時間を管理して仕上げてくれる。
③食事を管理することで、健康維持のために料理の提案をし、次に必要な食材を提示してくれる。
④調理家電は、煮る、焼く、蒸す、炒めるなど、さまざまな調理方法に対応しています。
これにより、一台で多くの料理を作ることができ、キッチンのスペースを有効に活用できる。
⑤家族個別に対応した食事メニューができる。
AIが家族の健康状態や好みに基づき、個別に最適化された食品を提案し、特定の栄養素を強化したり、アレルギー対応の食品等を考えてくれるでしょう。
家庭でプロの味が実現できるようになれば、外食の在り方、存在意義も変わってくるでしょう。
このように、スマート家電が発展して、AI家電がどんどん出てくれば、ライフスタイルが現在想像されている以上に変わっていくだろうと思います。
そして、食品関連の企業もこの時代の波にのれない企業は衰退するし、他業種から参入、新たなスタートアップ企業の出現、2035年には、食品業界も現在とは相当変わっているだろうと思います。
その未来が少し見られる2026年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)には、どんな調理家電が出展されるか、想像するだけでワクワクします。