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食品産業での画像認識技術の活用

category : メールマガジン2022 2022.10.31 

台風が過ぎ去り、肌に感じる風もずいぶん秋めいてまいりました。
街中では、半袖を着ている人をあまり見かけなくなってきました。
この冬は、厳冬が予想されていますので、風邪など引きませんようお気をつけください。

さて、今回は食品産業での画像認識技術の活用の考察です。

食品関連の画像認識技術としては、
製造工場・ラインでの異物、数量・欠品、不良品などの外観検査でよく使われており、
現在では、一定の成果をあげています。
ただし、専用のカメラやセンサー装置や高額なシステムが必要になってきます。

今回のテーマは、高額な専用のカメラシステムなどを使わずとも、
スマホなどで気軽に簡単に撮影した食品、食材、商品などの写真画像で、
どのようなことができるのか 近い将来への期待を込めつつ活用例を考えてみました。

・食品素材などの認識・判定
朝食のお膳を撮影するだけで、自動的に 白米・味噌汁・鮭・卵焼き・・・ などを認識する。

・栄養計算やカロリー計算
テーブルの上にある料理を撮影するだけで自動的に計算する。
1日の食事量や次回の献立に役立たせる。また、食事へのアドバイスなども行える。

・食品ロス・在庫ロス削減
売り場にある陳列棚を撮影するだけで、商品在庫を瞬時に計算する。
生産管理などにフィードバックできる。

・自動化・省人化
無人レジ。購入商品全体を撮影するだけで清算。
人件費の削減。

上記の項目の一部は、既に実用化・商品化されているものもありますが、
更なる精度向上に期待したいところです。

画像認識・解析技術は、食品分野以外でも活用事例は大変多く、
最近のAIによる解析の向上により、今後の発展・展開が特に期待されている分野でもあります。
例えばですが、この画像認識技術とドローンを組み合わせれば、
新たなビジネス展開や活用の場が広がることも容易に想像できます。

今は、大企業から導入が進んでいる状況ですが、
低コストになれば、中小企業などにも進んでいき、人手不足の解消にもつながっていくと予測されています。

料理を撮影しただけで、「あまい」・「からい」などが判定でき、
さらに「おいしい」などの評価もできてしまうAI時代が近い将来やってくるのでしょうか?

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