2050年

category : メールマガジン2017 2017.11.30 

今年は、熱い夏から気候のよい秋が少なく、早く冬を迎えそうな感じがする今日この頃です。
これも異常気象のひとつかもしれません。また、産業界も日本を支えてきた自動車が大変換期を迎えています。
この先はどんな世の中になるか?そして、我々が接している”食”はどうなるか。
秋の夜長に皆さまも思いにふけてみませんか。

2050年には、世界人口が90~100億人に達すると言われています。 *1
先進国では、ベジタリアンが増えてる傾向があり
新興国では、肉を食べる人が急激に増えているでしょう。
現状の延長線では、間違いなく食糧問題が起こってきます。
そこで今回は、独断と偏見から今話題となっているキーワードから
(IoT、ビッグデータ、AI、インダストリー4.0、バイオテクノロジー)
2050年を想像してみました。

IoT
IoTとは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、
インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。 (IT用語辞典より)

ビッグデータ
ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。
明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。(IT用語辞典より)

AI
人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステム。具体的には、
人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいう。
人工知能の応用例としては、専門家の問題解決技法を模倣するエキスパートシステムや、翻訳を自動的に行う機械翻訳システム、
画像や音声の意味を理解する画像理解システム、音声理解システムなどがある。
人工知能を記述するのに適したプログラミング言語としてLispやPrologなどが知られている。(IT用語辞典より)

インダストリー4.0
《Industry 4.0》ドイツの産官共同プロジェクトが提唱した、新たな産業高度化の概念。蒸気機関を第一次、電気機関を第二次、製造業の自動化を第三次の産業革命とみなし、インターネットを通じてあらゆる機器が結びつく段階を第四次の産業革命と位置づける。
主に製造業を中心に、自律的・自動的・効率的に製造工程や品質の管理を進め、省エネルギー化などを行い、産業の高度化を目指すというもの。(デジタル大辞泉より)

バイオテクノロジー
生物ないし生命現象 (バイオ) を生産に応用する技術 (テクノロジー) 。(ブリタニカ国際大百科事典より)

以上5つの事から考えられることは、
IoTにより集められた多様なビッグデータを
AIを用いて解析又はデータに基づいてシミュレーションすることにより
仮想の世界で現実に起こりうることを想定し、生産現場に落とし込むことが確立され、
製造等のプロセスを管理できている時代になっているでしょう。
また、植物の生産は、農地(GPSがより正確に)、食品工場とも管理され
生産量のアップとコストダウンとロス率の低下が実現していることでしょう。
インダストリー4.0は、バイオテクノロジーとも結びつき
工業品の生産だけでなく、植物の生産も多大な変化を遂げ
2050年も十分に食糧がまかなえていることでしょう。

それでは、どのようなものが伸びて、新たな商品とは・・・?
現在の延長線上として健康に関するものがもっと伸びているでしょう。
発酵食品、スパイス、マメ科植物や色の濃い野菜とそれを利用した加工食品
スイーツでは、全粒粉やナッツを使ったものとチョコレート関係等が良いでしょう。
フルーツでは、ベリー系の果物とそれを利用した飲料等の加工食品。
以上のような健康の維持や回復に効果があると思われるものの関連が伸びていると考えられます。
次に、現在日本国内では殆ど出回っていない新たな商品とは・・
培養肉又は植物肉なるものが沢山出回り、魚介類は養殖技術の向上とともに、
植物等で作られた魚介類製品も出回っているでしょう。
昆虫を利用した食品が意外にも多いかもしれません。(タンパク質はもちろんビタミン、ミネラルも含まれている)

最後に、2050年では、ITとバイオテクノロジーの融合により
食の世界ではイノベーションが起こり、その後の方向性が見えていることでしょう。
また、食品ロスが現在より数段に少なくなっているシステムが確立していることを
この業界にいるものとして願います。

 

*1 2050年の「世界で最も人口が多い国」トップ10(かっこ内は2017年の推計)

1位: インド/ 16億6000万人(13億4000万人)
2位: 中国/ 13億6000万人(14億1000万人)
3位: ナイジェリア/ 4億1064万人(1億9089万人)
4位: 米国/ 3億8959万人(3億2446万人)
5位: インドネシア/ 3億2155万人(2億6399万人)
6位: パキスタン/ 3億694万人(1億9702万人)
7位: ブラジル/ 2億3269万人(2億929万人)
8位: バングラデシュ/ 2億193万人(1億6467万人)
9位: コンゴ民主共和国/ 1億9740万人(8134万人)
10位: エチオピア/ 1億9100万人(1億496万人)

国連経済社会局人口部より

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